ぼやきにっき

私は漫画やドラマが好きで、物語に触れるとその世界に入り込みやすくてすぐ泣いたり感動したりする。

私たちの身近にある物語は、すべからくハッピーエンドで夢や希望にあふれてる。

努力すれば報われる。
正直に誠実に生きていれば最後は成功する。
勇気と友情は正義を導く。


こういう物語がヒットして、人気で、誰もかれも感動して心を震わすのは、現実はそうじゃないからなのだ。
現実では、誠実に生きても損ばかりすることもあれば、ずるくて意地の悪いひとが成功することもある。
努力は必ずしも報われないし、
勇気と友情は正義とは限らない。

夢や希望に満ちた物語があふれるほどに、現実は間逆だからなのだと思い知らされる。
バッドエンドや不幸な物語ばかり読んでも楽しくないのは、現実を思い出すから。
逃げ道が欲しいから、報われると信じたいから、物語のハッピーエンドが自分に起こると信じたいから、物語に触れるのだ。

それはみんな知ってる当たり前のことなんだけど、最近またふと、それってそういうことなんだよなあって、しみじみ思ったりしてた。

綺麗な物語が出回って、ヒットすればするほど、現実では間逆のことが起きてるんだって思うから、世間が美しすぎてハッピーなことばかり表面上に映していたり、
ディズニー映画が久々に大ヒットするのをみると、国民みんな病んでるのかなあって思う。

ただ、物語のような綺麗な世界があることもまた事実で、そこには報われる努力もあるし、誠実な友情や打算のない正義もある。

自分の身の程を知って、その世界の中で一番綺麗な場所にいればいいのだ。
別世界の話なのに、価値観も正義も違う世界なのに、それを羨んだり蔑んだりしていると、いつまでも歪んだ不安定な場所に立ってることになる。

世界の違う友人と会う時には、その世界観にまるきり影響されることなく、異国ツアーに参加したみたいな気分で接しないと、いくら異国の文化に感動したからって自分の世界でそれは通用しないわけだからね。


たまにはそんなとりとめのないぼやきにっき。